相談窓口について

群馬大学医学部附属病院では、脳卒中や心臓病等の患者さんやご家族からの相談に対応する窓口を下記のとおり設置しています。

「脳卒中・心臓病相談窓口について」

群馬大学医学部附属病院では、脳卒中や心臓病等の患者さんやご家族からの相談に対応する窓口を下記のとおり設置しています。
脳卒中や心臓病等の一般的な情報提供、療養中の相談、後遺症やリハビリ、治療と仕事や学校の両立に関する相談について、院内の相談員が対応します。
相談内容については、秘密を厳守いたします。また、相談により不利益を受けることはありません。
なお、群馬大学医学部附属病院脳卒中・心臓病等総合支援センターでの相談(ホームページに記載がある窓口やメールでお受けいたします)は、医師による検査や診察といった診療を行うものではないことをご承知おきください。相談員による一般的な情報提供や相談支援を行いますが、内容によりましては医師、脳卒中や心臓病に対する資格を有しているスタッフと情報共有し、返答させていただきます。

〈ご利用について〉

受付日時:月曜日~金曜日 8:30~16:30
(土日祝日・年末年始を除く)
受付場所:外来棟1階 患者支援センター
相談方法:対面面談・電話・メール
相談料:無料

疾患について知ろう

脳卒中とは

このページでは

を紹介します。

言語障害や麻痺を起こす脳の代表的な循環器病に脳卒中があります。脳卒中は突然症状が出現することが多く、脳の血管が閉塞する「脳梗塞」と、脳梗塞の一歩手前の状態である「一過性脳虚血発作」、あとは脳の血管が破れる「脳出血」があります。代表的な症状は、うまくしゃべれない、手足がきかないといった普段あまり経験することのない症状です。うまくしゃべれない=「言語障害」や、手足がきかない=「麻痺」症状が出現する原因は様々ありますが、多くは脳に原因があります。これらの症状が突然出現する場合は脳卒中である可能性が高いです。脳卒中は癌、心臓病、老衰に次いで4番目の死因となる病気で、また寝たきりになってしまう一番の原因が脳卒中です。

脳卒中をわかりやすく説明した動画もご覧下さい。

制作・著作:日本脳卒中学会、日本脳卒中協会
厚生労働省2022年度「循環器病に関する普及啓発事業委託費」
脳出血

脳の中に血液が漏れる病気です。

脳内の血管が切れる「脳内出血」と、脳の表面の血管にできた動脈瘤(血管のコブ)が破れて出血する「くも膜下出血」があります。どちらも出血した血液が脳を圧迫することで頭痛や言語障害、麻痺どの症状を生じます。くも膜下出血は動脈瘤が何度も破ける再出血という危険性があり脳卒中の中では死亡率が高く、危険な病気です。高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などが危険因子です。大きな脳出血の場合は顕微鏡や内視鏡を用いて出血を除去します。脳動脈瘤が破裂した場合は再出血を防ぐために開頭手術によるクリッピングまたは血管内治療によるコイル塞栓術を行います。

脳梗塞

脳の血管が詰まってしまって血液が流れなくなる病気です。

脳梗塞は脳の動脈が閉塞、または狭窄することで脳細胞に十分に血液が供給されなくなり脳細胞が死んでしまう病気です。脳梗塞は3つの病型に分けられます。まず、脳の血管が動脈硬化といって血管の老化により閉塞してきてしまう「脳血栓症」と、脳以外から血の塊が流れてきて脳の血管を閉塞してしまう「脳塞栓」に分類されます。さらに、脳血栓症は細い脳血管が閉塞する「ラクナ脳梗塞」と、比較的太い血管が閉塞する「アテローム血栓性脳梗塞」とに分類されます。脳血栓症は心臓病や高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などが危険因子です。一方、脳塞栓は心房細動という不整脈が原因となることが多く、心臓にできた血液の澱みが原因でできた心臓内の血栓が、血液の流れにのって脳血管に迷入し脳の太い血管を突然閉塞してしまいます。これを「心原性脳塞栓」といいます。突然太い脳血管が閉塞するため症状が重篤となることが多いです。治療は発症から4.5時間以内であれば血管を詰めてしまった血栓を溶かすt-PA:組織型プラスミノゲン・アクティベーター(tissue-type plasminogen activator: t-PA)を用いることができます。脳の血管の太い血管が閉塞し、かつ24時間以内(脳血管に詰まった血の塊(血栓)を血管の内に挿入したカテーテルと特殊な器具を用いて体外に摘出し脳血流を再開させる脳血管内治療(血栓回収術)が適応となることがあります。

特に一過性脳虚血発作を放置しないで!!

「突然、どちらかの手足がしびれたり、持っているものを落としてしまう」、「突然、呂律が回らなくなる、言葉がでなくなる」。でも数分から一時間くらいすると症状が消えてしまう。これは「一過性脳虚血発作」といって脳血管が一時的に閉塞また閉塞しかけたことにより脳梗塞の症状が一時的に出現し、すぐに改善する脳卒中の前触れ発作の可能性があります。一過性脳虚血発作を生じた場合、48時間以内に1~8%、3か月以内では約15%程度が脳梗塞を発症するともいわれています。そのためすぐに症状が消失したとしても、安心して様子をみるのではなく、すぐに脳神経外科、脳神経内科を受診することが大切です。

「動悸がして苦しい感じがする」、「胸に違和感がある」、「立ち眩みがする」。これらは心房細動という不整脈の主な症状です。心房細動とは心臓の一部が不規則に震える状態で、心臓の中で血の塊(血栓)が出来やすくなっています。この血栓が心臓から飛び出して脳の血管に流れ込むと、脳の太い血管が突然詰まり脳梗塞が起きてしまいます。これを心原性脳塞栓症といい、死亡につながったり重い後遺症が残ったりすることが多いです。心房細動は早期発見、早期治療が重要です。心臓に違和感を感じたら循環器内科医を受診し相談することが重要です。 わかりやすい動画がありますのでぜひご覧下さい。

制作・著作:日本脳卒中学会、日本脳卒中協会
厚生労働省2022年度「循環器病に関する普及啓発事業委託費」

脳卒中を説明する動画をご用意しました。リンク先をクリックするか、QRコードを読み込んでご利用ください。

  • 脳卒中になった直後の治療を知りたい
  • その後治療はどうなっていきますか?
  • 自宅へ退院後の支援や相談窓口はどうなっていますか?
  • どんなことに注意して生活したらよいですか?
  • 介護保険について教えてください
  • 脳卒中になった直後の治療を知りたい
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心臓病について

動画

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群馬県脳卒中・心臓病等総合支援センターでは動画やコラムも随時掲載してまいります。引き続きご期待ください。

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栄養コラム『栄養士のつぶやき』


脳卒中・心臓病あれこれ