群馬県ACS – CCS地域医療連携パスの掲載について

群馬大学医学部附属病院脳卒中・心臓病等総合支援センター

群馬県ACS – CCS地域医療連携パスの掲載について

さて、このたび、群馬県循環器病対策推進計画を推進するにあたり、地域連携クリニカルパスを通じた急性心筋梗塞をはじめとした急性冠症候群(ACS)、慢性冠症候群(CCS)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の治療・医療体制に係る医療の質の向上を図ることを目的としたACS-CCSクリニカルパス案を作成してまいりました。

今後、群馬県の協力も得まして、このツールを使用した地域連携クリニカルパスの医学的メンテナンス及び更なる普及を試み、地域連携の構築を目指して参ります。パス用紙については、以下の使用を想定しております。

・実際の運用フローチャート、数値目標が1ページ目にあります。先生方のご確認などにご活用ください。
・患者さんにお渡しいただき、先生方に御記載をお願いするものは、2-4ページ目となります(3ページ目はPCI後1年以上経過した方にお渡しすることを想定しております)。
・5,6ページには既にパスを運用している他県から伺いました患者さんからのFAQをまとめてあります。
・ACS-CCSクリニカルパスの使い方がわからないという声を頂戴しましたので、使用方法も含め「運用手引き」も作成いたしました。実用例としてご活用いただければ幸いです。

今後、エビデンスの蓄積やガイドラインの変更があった場合には、診療の目標値の変更も行っていきます。
尚、大枠が変更なければ、各病院・地域で使用しやすい形にご変更の上、ご使用いただいても構いません。
また、ご意見等もお寄せいただけますと、幸甚でございます。何卒よろしくお願い申し上げます。

群馬大学大学院医学系研究科内科学講座循環器内科学分野教授 石井秀樹

|様式ダウンロード|群馬県ACS – CCS地域医療連携パス

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尚、PPT(他県はPDFがほとんどです)で作成してあります。大枠が変更なければ、各病院・地域で使用しやすい形にご変更の上、ご使用いただいても構いません。

群馬大学医学部附属病院では、『群馬県ACS-CCS地域医療連携パス手帳』をご利用の皆さまに向けて、疾患ごとの再発予防のポイントを解説するシリーズ動画を公開しています。

今回のテーマは「脂質異常症」です。
動脈硬化は虚血性心疾患の大きな原因であり、その進行を早める要因の一つが脂質異常症です。特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い状態は危険であり、再発予防のためにはLDL-Cを70mg/dl未満にコントロールすることが大切です。

動画では、脂質の体内での役割から、動脈硬化が進む仕組み、薬物療法や食事・運動による管理方法までをわかりやすく解説しています。日々の採血結果を確認し、手帳に記録しながら、自分の脂質管理目標を維持できているかチェックしてみましょう。

患者さんご本人だけでなく、ご家族や医療従事者の方にも役立つ内容です。ぜひご覧ください。