鳥取大学医学部附属病院におけるACP講演会報告
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鳥取大学医学部附属病院におけるACP講演会報告
令和7年12月19日に、鳥取大学医学部附属病院の医療安全必須研修に、ぐんまのうしんに講演のご依頼をいただき、ACP・いきかたノートについてお話しさせていただく機会を頂戴しました。今回、鳥取大学さんにおかれましては、臨床倫理委員会などと連携していただき、医療安全必須研修として開催いただき、多くの先生方・スタッフの方にご参加いただきましたこと。心より御礼申し上げます。
医師の立場からは私センター長の石井が、そしていきかたノートの実践については心不全療養指導士の資格を有する南4階松村看護師からお話しさせていただきました。
群大では、令和7年春に院内の倫理委員会において、心疾患患者に対する「いきかたノート」の使用を認めてもらいました。心不全はじめ多くの心臓病は、人生の最後がどのようになるのかを想定することが非常に難しい疾病です。がん患者さんよりも、心血管病の方の方が人生の最終段階で緩和ケアを必要とされている人数が実は多いということも、隠れた事実としてあります。Advance Care Planning(ACP)は、厚労省の資料には2017年のSudore RLらの論文が引用され、「年齢と病期にかかわらず、成人患者と、価値、 人生の目標、将来の医療に関する望みを理解し 共有し合うプロセスのこと 」と記載されており、ACPの目標は、「重篤な疾患ならびに慢性疾患において、患者の価値や目標、選好を実際に受ける医療に反映させること」とあります。ACPは「死」とも結びつくことと考えられますので、大変デリケートな問題であり、方法にも王道はなく、患者さんにとっての正解を探すことも難しいものであると私は理解しております。その中で、いきかたノートは患者さんとともにその目標に向かうツールとして非常に有用なものであると考えており、その一端を我々より他学に於いてお話しさせていただく機会をいただいたことは大変ありがたいことでした。多くのご質問やコメントをいただきまして、我々も大変勉強させていただきました。
鳥取大学谷口雄司先生、山﨑 章先生、医療安全部深田敦子師長さん、野津陽子副師長さんはじめ、関係の先生方、スタッフの方には心より感謝申し上げる次第です。
ぐんまのうしんセンター長 石井秀樹


センター長
鳥取大学附属病院は米子にあります。米子空港着陸直前には鳥取の名峰大山がよく見えます。
大山は1709mを誇る名峰であり、「伯耆富士」とも呼ばれています。
大山にはスキー場がありますが、そこには「ぐんまのうしん君」が隠れていました。


