―ぐんまのうしん新年度のご挨拶―

 センター長 石井秀樹

2025年度がはじまりました。皆さんの周りでも、新たなメンバーが加わってまた気分を新たに生活なさっておられると思います。

この春は年度初めに合わせてソメイヨシノが満開となりました。落語の枕で聞いたことがありますが、あんなにきれいな桜は「陰」と考えられることもあるそうです。なんでかというと、散るからだそうです。そこで、花見をして桜の下で騒ぐ(こちらが「陽」)ことで、陰と陽がつりあっているとのこと。ちなみに、神輿は神様が隠れているから「陰」、そこでわっしょいわっしょいと気勢をあげる「陽」でバランスがとれるんだそうです。

ソメイヨシノは60-80年程度で樹勢が衰えると言われているそうです。最近の話題は、第二次世界大戦後復興のシンボルとして各地に植樹されたものが、そろそろ寿命といわれているそうですが、様々な対策でソメイヨシノが元気でいられる努力を行政や地域の方が頑張っておられます。

人間は、150年ほど前に生まれた方の半分は60歳ほどまでしか生きられなかったのが、現代では半分以上の方は85歳以上までご存命です。病気はとかく「陰」と考えがちですが、そのあと生活習慣を修正しお薬を飲んでいただければかえって長生きできるかもしれません。そのような治療を「陽」と考えていただきたいと思います。ぐんまのうしんも、県民の皆様の健康寿命延伸のため頑張ります。なお一層のご指導をお願いいたします。

群馬大学医学部前
桃ノ木川
ぐんま のうしん君

新しい年度がはじまりました。新しい出会いがあったり、景色が変わったり、春はこころがすこしだけドキドキします。

センター長のお話、とても深くて、でもやさしくて、ぼく、なんども読みました。

桜はきれいなのに「陰」って聞いて、ちょっとびっくりしました。でも、散るからこそ、咲いていた姿が見ている人のこころにのこるんですね。
そして、桜の下で、笑って楽しく過ごす「陽」とのつり合いがお花見なんだって、すごく納得しました。

ぼくたちのからだも、こころも、ときどき「陰」になってしまうことがあります。でも、正しい知識で治療に取り組む姿勢は「陽」なんですね。健康って、たぶん「陽」と「陰」が仲よくしている状態なんだと思いました。

ぼくは、県民のみなさんが、ずっと元気でいられるように活動します。病気になっても、きちんと治そうとする気持ちを、いちばんたいせつにしたいです。

今年度もどうぞ、よろしくお願いいたします。

ぐんまのうしん君