2025年1月のACP研修会を開催しました!

ぐんまのうしんの勉強会として、名古屋大学附属病院化学療法部・老年内科病院講師(緩和ケアチーム)栁川まどか先生に、群馬大学附属病院までお越しいただき、「今さらきけないACPのいろは」というタイトルでご講演いただきました。現地とwebを合わせて50名を超える方々に御聴講いただきました。ACPに対して、関心の高さがうかがえます。 

2025年1月にACP研修会を開催予定です(医療者向け)

医療者向け情報 2025年1月にACP研修会を開催予定です(医療者向け) 群馬大学医学部附属病院脳卒中・心臓病等総合支援センターでは、2025年1月にACP(Advance Care Planni…

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超高齢社会の我が国において、ACPは「がん」のみならず、当センターが関わる心不全や脳卒中をはじめとする疾患でも非常に重要になってきます。がん専門あるいは、緩和ケアに携わる先生やスタッフの方は良くご理解されていると思いますが、現在でも多くの医療者はDNAR (Do Not Attempt Resuscitation)とACPを同一のものと勘違いしていることもあります。栁川先生から、ACPは最期の医療処置を決めることだけではなく、生活の質(QOL)の維持向上も含むものとして大事であり、結果的に満足感のある医療につながり、患者さんが何を大事に生きていることが重要かということをとっかかりとするのが一つの方法であることをお話しいただきました、患者さん・ご家族などと様々な医療者が病状を俯瞰的・総合的に判断しながら、本人の希望を優先してその人の生き方や治療方針や療養場所などを決定することが大事であり、患者さんの意思決定については、そのプロセスも重要であるということでした。加えて、ACPを実践する際に注意しなければならないtip and tricksについてご教示いただきました。一方、講義の後にACPをとることの難しさについて小生がお伺いしたところ、日本では自身よりも家族を大事にするという他国と少々異なる文化もあるので、画一的な方法がとりにくいということも、実臨床の悩みとして教えていただきました。
 栁川先生のご厚意で、発表スライドの多くについて当センターのURLに掲載することをご許可いただきましたので、参加ができなかった方もこちらを是非ご覧いただき、日常診療にお役立ていただければと思います。

 当センターでは3月17日(月)にも ACP講演会として、お二人の講師をお招きします。

2025年1月に続き、3月にもACP研修会を開催予定です

新着情報 2025年1月に続き、3月にもACP研修会を開催予定です 群馬大学医学部附属病院脳卒中・心臓病等総合支援センターでは、2025年1月に加え、3月にもACP(Advance Care …

近藤 誠 先生

利根中央病院 循環器内科 部長

仮タイトル「いきかたノートの実践」

佐藤 勝彦 様

冨岡甘楽広域消防本部 富岡消防署 妙義分署 係長

仮タイトル「ACPと消防の関わりについて」

 また、2月7日(金)には、「脳卒中における意思決定」についての講演会で 、

2月7日開催:脳卒中患者と家族のための意思決定支援に関する講演会を開催します。

医療者向け情報 講師は、京都大学医学部附属病院 脳卒中療養支援センター・もやもや病支援センター センター長 宮本享 先生森之宮病院 社会福祉士 藤井由記代 先生…

講師は、
京都大学医学部附属病院 脳卒中療養支援センター・もやもや病支援センター センター長 宮本享 先生
森之宮病院 社会福祉士 藤井由記代 先生
のお二人です。

宮本享 先生
藤井由記代 先生

是非ご参加いただければと思います。

主催:群馬大学医学部附属病院 循環器内科, 群馬大学医学部附属病院 脳卒中・心臓病等総合支援センター