第29回日本心不全学会学術集会において表彰されました!

群馬大学医学部附属病院脳卒中・心臓病等総合支援センター

群馬県立心臓血管センター循環器内科
小板橋紀通

群馬県立心臓血管センターの小板橋です。さる10月10-12日に鳥取県米子市で開催された第29回日本心不全学会学術集会において、群馬心不全地域連携協議会の活動について報告しました。各セッションでひとつだけ最優秀演題が選定されるのですが、私の発表が「地域連携・在宅医療3」セッションの最優秀演題に選ばれました。タイトルは「群馬県における心不全地域連携の今までとこれから」というものでした。

群馬県では年間約6000人が心不全で入院し, 再入院を繰り返しています. 2019年から県内の基幹病院, 大学病院そして県医師会を中心に, 心不全発症・進展予防そして心不全診療の質の改善を目的に, 「群馬心不全地域連携協議会」が発足し活動を行ってきましたが、その活動について紹介しました。患者さん用の心不全手帳を独自に作成し, 患者教育とともに地域の医療機関における心不全診療についての意識を高めることを図ったこと、県医師会ではなく, 郡市の医師会ごとに協力を依頼し, 心不全診療の質の改善につながるスムースな病診連携を進めていること、「ぐんまのうしん」と連携し、 インターネットや講演会などを通して, 心不全の最新の診断および治療についての知識を深めていることを紹介しました。また「ぐんまのうしん」の協力のもと心不全療養指導士の受験補助を行っていることなども紹介。今回の発表では多面的な活動が評価されたと考えます。今回の表彰を糧に、さらなる心不全の地域連携の推進と、群馬県内の心不全診療のレベルアップに、群馬心不全地域連携協議会として力を入れていきたいと考えております。