【開催報告】令和7年10月26日川場村文化会館において、心不全 県民公開講座「心臓を守って、いきいき毎日!―食事・生活・医療のヒント―」と題した講座を開催いたしました。

お知らせ

令和7年10月26日川場村文化会館において、心不全 県民公開講座「心臓を守って、いきいき毎日!―食事・生活・医療のヒント―」と題した講座を開催いたしました。

令和7年10月26日川場村文化会館において、心不全 県民公開講座「心臓を守って、いきいき毎日!―食事・生活・医療のヒント―」と題した講座を開催いたしました。多くの方にご参加いただき、熱心にご聴講いただきました。

講演Iでは、群大附属病院管理栄養士・日本循環器学会認定心不全療養指導士の下谷幸メンバーより、心不全をはじめとした心疾患に対する減塩の重要性について話がありました。そのような疾病がある場合には、塩分摂取量は6g未満/日が推奨されています。一方、日本人の平均塩分摂取量は10g/日を超えている状況です。塩分を減らすため、麺類は汁を吸わず勇気をもって残すこと、みそ汁を一日一杯にすることなどのアドバイスがありました。また、加齢とともに味覚5感の中で、塩味が落ちやすいので、少しずつ減らして舌を慣らしていくことも大事です。

講演IIでは、群大附属病院看護師・日本循環器学会認定心不全療養指導士の松村恵子メンバーより、心不全とは何か?心不全を早期に気づくために、どんな症状に必要か?ということの疑問に答えていただきました。また、心不全の「病の軌跡」についてのお話があり、人生の終末期をどのように過ごしたいかという点から、「いきかたノート」の使用も最近取り組んでいることの話題提供がありました。会場にも「いきかたノート」をお持ちしたのですが、多くのご参加の方から興味を持ってみていただきました。

講演IIIでは、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社さんから、心不全で治療中の方のインタビュー動画をご提供いただき、皆さんと供覧しました。心不全と診断され、治療していく中での心の葛藤や、治療にどのように前向きに取り組んだか、或いは周囲の協力体制などについて、経験を伺うことができました。

講演IVでは、石井秀樹センター長より、日本での心不全パンデミックについて、概説がありました。日本では、人口から考えると100人に1人である120万人が心不全であり、人口が減っていく中でも心不全患者さんが今後15年程度は増加する、そのため血圧管理など心臓病にならないことが重要であることなどお話ししました。生活習慣の改善は、心不全・心臓病の予防だけでなく、脳卒中予防にも極めて大事であることを強調させていただきました。

 講演会後、第二部では心不全よろず相談会を行い、ご参加の皆様から多数のご質問をいただきました。参加された方々の健康意識の高さに驚いたところです。よろず相談会では、のうしんメンバーに加え、我々が日頃大変お世話になっている県立心臓血管センター星野圭治先生にもお手伝いいただきました。

玄関ホールでは、本会に協力いただいたオムロン ヘルスケア株式会社さんの血圧計や心電図計を使用し、当院南4階病棟で活躍中の心不全療養指導士の資格を持った看護師が、ご参加の方々に対して、血圧測定や不整脈がないかどうかの確認を行いました。新たに作成した、のうしん君ノベルティグッズも配布し、ご好評いただいたようです。

また、本会にもご協力いただいた福神漬けのトップメーカーである株式会社新進さんよりご提供いただいた減塩福神漬けや、減塩漬物などを配布させていただきました。減塩への取り組みを更に身近に感じていただけたのではないかと思います。

上記に記載したご協力の企業さんの他に、県民公開講座を開催するにあたりまして、群馬県健康福祉部医務課や、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社さんには共催をいただき、企画の段階から一緒に会を盛り上げる内容を考えていただき、当日の運営も多くを担っていただきましたことをこの場をお借りして御礼申し上げます。

GALLERY

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主催・協賛

主催:群馬大学医学部附属病院 脳卒中・心臓病等総合支援センター/渋川市
協賛:オムロン ヘルスケア株式会社