【開催報告】渋川市20周年記念事業 市民公開講座

お知らせ

渋川市20周年記念事業 市民公開講座

~家庭血圧チャレンジで始める 高血圧予防と健康づくり~

令和7年10月21日渋川市民会館 において、渋川市20周年記念事業 市民公開講座~家庭血圧チャレンジで始める 高血圧予防と健康づくり~と題した市民公開講座を渋川市育都推進部健康増進課健康推進係さんの全面的協力のもとで開催いたしました。100名を超える参加者があり、会場は満席となる盛況ぶりでした。

 最初に、石井センター長より高血圧についてご説明させていただきました。そして、以下のポイントについて概説をしました。

・日本では4300万人お見えで、最もありふれた生活習慣病である

・「人は血管とともに老いる」といわれており、血管を守ることは健康寿命延伸につながる

・高血圧の治療目標は、家庭血圧125/75未満(病院・クリニックでは130/80未満)であること

・治療をしていても、良好なコントロールの方は4人に1人、高血圧に該当する3人に1人は自覚すらしていない

・高血圧は、血管をさび付かせ、脳梗塞・心筋梗塞・解離性大動脈などの致死的な病気の大きな原因になりえる

・生活習慣の改善として、塩分制限、歩行等の有酸素運動(30分程度持続できると良い)をまずはやってみましょう

 続いて看護師であり、日本循環器学会認定心不全療養指導士でもある松村 恵子メンバーと梅地 悠里花メンバーより、「血圧のはかり方講座」ということで、実演を交えた正しい家庭血圧の測定方法についてご説明いただきました。冒頭には、そもそも血圧とは何か、高い血圧(収縮期血圧)と低い血圧(拡張期血圧)とは何を意味するのかといったことや、高血圧は自覚症状がないまま進行し、最終的に心筋梗塞や脳卒中などの致命的な合併症を引き起こすサイレントキラーであることなど、皆さんがわかっているようでわかっていないようなことについても、動画を使ってわかりやすく説明してもらいました。

そして、普段の食事における減塩のやり方や、運動を取り入れるコツも紹介いただきました。

 講演会のあとには、オムロン・ヘルスケア株式会社さんにご協力いただきまして、同社の家庭血圧計抽選会を行いました。最後に、同社並びに日本精密測器さんの血圧計で、ご参加の方々に血圧を測定いただきました。

 渋川看護専門学校の学生さんからも塩分制限の意義と、普段の食事でどれくらいの塩分をとっているのかということをポスターで作ってもらい、皆さんにみていただきました。今回の講演会とその中での企画を通じて、ご参加の方に高血圧治療の意義をよく理解いただけたのではないかと思います。

 ぐんまのうしんでは引き続き県民の皆様に血圧管理の重要性を訴えてまいりたいと思います。

GALLERY

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主催・協賛

主催:群馬大学医学部附属病院 脳卒中・心臓病等総合支援センター/渋川市
協賛:オムロン ヘルスケア株式会社