第277回関東甲信越地方会において群大医学生2名が優秀演題賞受賞!!
群馬大学医学部附属病院脳卒中・心臓病等総合支援センター
第277回関東甲信越地方会において群大医学生2名が優秀演題賞受賞!!
のうしん君のゆるキャラ総選挙2025決勝戦進出に続いて、本センターに吉報が届きました。
2025年9月13日に東京ステーションコンファレンスで第277回関東甲信越地方会が開催され、活発な討論が行われました。同学会では、優秀な演題に対して、award sessionがあります。この度は、Student awardに6年生谷中晴香さん、Case awardに5年生勝井悠里さんが果敢に挑戦しました。そして、お二人とも発表の機会を与えていただき、さらに優秀賞を受賞いたしました。一大会で二つの賞をいただけるとは当学にとっても非常にうれしい出来事です。
Student award 6年生谷中晴香さん:「睡眠時無呼吸症候群症例におけるCPAP導入後の『寝落ち』が何を意味するかを考える」
睡眠時無呼吸症候群では持続陽圧呼吸療法(CPAP)が行われることがあります。しかしながら、CPAPを装着する前に寝てしまうという問題、すなわち『寝落ち』があり、寝落ちがあると装着しないまま寝てしまうので、治療をできていないということになります。調査の結果、『寝落ち』がCPAPアドヒアランス(治療継続)の低下に対する重要な要因であることが示唆されました。特に、若年でBMIが高い症例は『寝落ち』を呈しやすく、CPAP治療効果を最大限に引き出すためには、きめ細やかなフォローアップやアドバイスが必要であると報告しました。本分野については、当センター高間典明メンバーが専門としております。高間先生のコラムはSASについてのシリーズで本URLにもありますので、是非ご覧ください。
谷中さんは、グラフィックやデザインにも興味があるそうで、発表内容も素晴らしかったですが、発表スライドについても皆を魅了するものでした。もう半年で医師になりますが、これからの活躍も非常に期待されます。
(※なお、ぐんまのうしん君が病院ゆるキャラ総選挙2025に「出馬」することを勧めてくれたのも谷中さんです。)
Case award 5年生勝井悠里さん:「ステロイド治療による心拍応答の改善を運動負荷心エコーで観察しえた心臓サルコイドーシスの一例」
サルコイドーシスという疾患で、自分自身が持っている心臓の電気信号が悪くなる場合があります。その電気刺激が障害されると、心拍が増えずに動いた際に呼吸困難などの症状をきたすことがあります。群大では運動負荷心臓超音波が全国トップクラスの症例に対して行っておりますが、その検査方法で、サルコイドーシスに対するステロイド治療によって、電気の伝導が改善し、心臓の拍出も増加したことを報告してくれました。運動負荷心臓超音波も併用しているところが極めて特筆すべきものであり、群大ならではの発表と言えます。
本センターの小保方優メンバーと群馬県立心臓血管センター在籍で、2025年3月まで本センターメンバーであった小板橋紀通先生が様々指導くださいました。勝井さんに感心したところは、その勉強量と今回の発表に対する非常に熱い熱意があり、何度も何度もスライドの修正をして、最後には非常にいい発表をしてくれたことです。ガッツがあり、医師としての資質は申し分ないと思いました。
当センターは、今後も研修医の先生や学生にも情報提供や、勉強の場を提供していきます。すでに以前より広報しておりますように、大学教官が知っておく国家試験情報について、宮田和明先生からご講演いただく予定です(学生を指導する先生方を対象としますが、医学生の方々にも聴講いただけるようにしたいと思っております)。
2回目:11月13日午後
引き続き、ぐんまのうしんの活動にご期待ください!
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